Sunday, September 14, 2014

人は悲しいくらい忘れていく生き物だけど、音楽はわすれてくれません (日記)

「人は悲しいくらい忘れていく生き物だから」

 。。。。。。。 

そんな風に思っていた時代が私にもありました。 

ええ、でも別に恋愛とかの話とかじゃありません。 
音楽の話ですよ、音楽の。 

最近はどうですかyoutubeやらspotifyやらで 過去の曲が山のようじゃないですか

。 。。。。いつまでも忘れてくれやしないじゃないですか。 
あなた達が忘れないことで、 音楽家は新しい曲が作れないのです。 

もう新しい表現なんてないんじゃないの? 
どうせなにかの焼きなおしになっちゃうでしょ。

 そう思ってしまうのです。 
でもそうなんです、クリエイティブって基本積み重ねだから。 

ゼロから物を生み出すことなんて普通できやしません。
 過去のなにかの積み重ねです。 
過去の積み重ねから、かろうじて新しい要素をひねり出すしかないのです。

数十万、数百万、の楽曲にワンクリックで手の届く時代 あたらしい表現ってどこにあるというのですか。 
そりゃあなた。100曲目、1000曲目くらいを作った人はまだまだ楽でしたでしょうよ。

数百万一番目の曲に価値を見いだすのはそれよりもずっとずっと難しいのです。 
過去の数百万曲になかった価値をどうやったら見いだせるというのですか。 

だからお願い。

忘れてくださいよ。


お願いだから、過去のことは忘れてくださいよ。


もう今日は作曲はやめて、昔の忘れ去れることのない名曲でも聞くことにしますよ。 

ええと、なんだっけ、あれ、あれ、 

てれてれてれてれ てれてれてれてれってイントロの 

息ができない、みたいなやつ。 

おまわりさん!みたいなバンド。 

あれ、忘れてしまったな。。。。

俺は悲しいくらい忘れていくいきものだ。

Saturday, September 6, 2014

スコールと無愛想なマイケル(バンコク)


夕方からスコールになって。
気温は幾分涼しくなったけれど、前の道は川になった。

これで、しばらくはここに閉じ込められることは決定だ。

良いことと悪いことはたいていこうやってセットでやってくる。

そーいうものなのだ。

今週はなんだかんだとやることが残っていて。

土曜日なのに朝から仕事場にくるはめになった。

今日は誰も来てないかな、と思ってたらマイケルが来てた。

ああ、そうだ。

こんな日も仕事するのなんて日本人とドイツ人くらいだよな。

きっと明日世界が終わるとしても、僕らは仕事をしているのだ。

な、そうだよな、俺たち頑張り屋だよな、

とすこしシンパシーを感じながら、向かいの席に座ると、

マイケルは画面からほとんど目をはなしもせず、

hi と軽く挨拶だけして、またPCに向かっていた。

。。。。。つれないやつめ。

午後にはぞろぞろと、何人かが姿を見せた。

weekendということでなんとなく緊張感も少なく、仕事したり、くっちゃべったり、だらだらと日がすぎる。

話題は新しいサイトの話、これからプレゼンにいく国の話、

テクノロジーオタク同士の話題なんてまあ、基本決まりきったものだ。

そうこうしてる間に、スコールのせいで道はすっかり川になっていて。

夜になって、190cm近い巨漢に人懐っこい笑顔をくっつけた、まるで漫画のキャラクターのようなピッポが、車を出すから飯をくいにいこうということで、マイケルや、タカらも含め10人ほどで日本料理屋へ向かう。

マイケルは何一つ日本のことに興味がないらしく、「天ぷら」ですら知らないらしい。

なぜかお好み焼きがピザらしいということは何となくわかっているようだけど、その程度だ。

まあ、俺もよく考えたらドイツのことは対して知らないもんなあ。

さあ、何はともあれ日本料理だ!と思って、楽しみにしてたら、着いたところは吉野屋みたいなU字型になったカウンタータイプの牛丼屋。。。。。

まあ、まずくはないけれど、やっぱりちょっと味気ない。

そもそも大勢で飯を食う場所じゃないしなあ。。。。。

すると、日本の店はたいていこうなのか?

と日本音痴のマイケルが素っ頓狂なことを聞いている。

うん、そうだ、この方が早いし店員が少なくてすむからね、となんとなく誰かがテキトーに答えてる。

その後も、温泉卵の食べ方だなんだに大騒ぎをしたりしつつ。

まあなんだかんだだらだらと楽しい一日だったな、と思いながら、マンションに帰ると、緊急のメールが入っていて。

あらら、日曜日も仕事をしなきゃならなくなっていた。

そうか、

良いことと悪いことはたいていこうやってセットでやってくる。

そーいうものなのだな。