Tuesday, January 28, 2014

らくだの処世術


らくだっているじゃない。

人間が砂漠をわたるときに乗るやつ。

あいつって、いつもおとなしく人を乗せているイメージだけどさ。

それでも、威張り散らしたりする人間がいると、わざと振り落としたりするんだって。

そして、人間が起き上がって近づくこうとすると、

すすすっと手の届かないところに逃げて距離を保って、

あの眠そうな目でじっと人を見下ろすんだって。


何も無い砂漠で人間はとても弱いもので、

「あれ?おれこいつにおいてかれたら、死ぬんじゃないか?」

って人間ははじめてそれに気づくんだ。そして、とても怖い思いをする。

で、人間がそれを思い知ったころに、らくだは近づいてまた従順な従者に戻るんだってさ。


そうすれば、今度は人間もえばり散らしたりしなくなる。

きっとその後は、いい旅の仲間になれるんだ。

これが、らくだの処世術なのかもしれないね。

Saturday, January 25, 2014

多数決と正気の間で


「俺が気が狂ってると思うか?」

とある精神病院。

男は多重人格と診断されている。

普段の生活ではさほどおかしいことは無い穏やかな性格だが、彼の中には自分という存在がいくつもあり、
どきどき凶暴になったりするので、扱いかねた家族によってこの病院に預けられた。

血走った目をして男は続ける。

「ヒヒヒ、正気のヤツから狂気のヤツをみると、狂気のように見えるだろ。
それと同じで、狂気な奴から正気の奴をみると狂気のように見えるんだよ。

だから自分がどちらだなんて誰にもわからないんだ。
正気も、狂気も単なる多数決だからな。」

男の言うことも一理あるな、と思う。

確かに誰が正気かなんてわかりはしないのだ。

多数決で決まった物が正気、結局そうルールをつけるしかないんだ。

ふと窓の外からスピーカーでがなり立てる、選挙演説の声が聞こえてきた。 

「われわれはこの国を〜〜&$#*%#!!」

ああ、そうか、もうすぐ選挙だな。


ついてる男

今日は今朝から、どうもラッキーが続いている。 

コンビニで弁当を買い、くじを引いたらもう一個弁当があたってしまい、 右手と左手に、弁当を持ってでてくることになってしまった。

 飲み物でも買おうかと、自販機でペットボトルのお茶を買ったら、 アタリが出て、お茶と、コーヒーを両手に持つはめになった。 

そしてそのままうっかりペットショップにはいって、 いま両手に子犬と子猫を抱えて、すっかり困っている。