Tuesday, July 5, 2016

ポピュリズムとAI


参議院選が近いということで、駅前、街角で、あちこちで選挙演説を耳にしますね。

思えば以前は、政治家といえば、強欲そうな顔した汚い親父ばかりというイメージでしたが、最近は随分様変わりしましたね。

フッションもばっちり決まった、美男美女たち、カリスマ性にあふれ、随分堂々としています。

選挙選にはその度華やかなフェスやコンサートも開催され、若い人を熱狂させているようです。

自分が若かった頃は、若者の投票率が問題になっていたもんですけれど。。。。。

今では、若者の投票率も随分高くなりましたね。

ただ、その分、人間が政治政策を決めることはほとんどなくなりました。

政治はいつのまにかAIの仕事になりました。

税率を何%にするか、福祉や教育の優先順位はどうする、外交施策は、
これらのことは、膨大なデータをもとにAIが正確な数字や方針をはじき出してくれます。

現在では自由GOOGLE党と、民進IBMワトソン党との二大政党が、覇権を競っていますが、
社民東芝党などの国産AIも今年は議席を伸ばすかもしれない、というのが、もっぱらの噂。

現在において、政治家の仕事はといえば、AIのはじき出した結果をわかりやすく伝えること。

自然、俳優のような男女が増えるのも自然の流れってところでしょうか。

今は昔の話ですが、英国がEUを突如離脱したり、アメリカ大統領に極端な人物が選ばれたことなんかで、
政治が原因で、様々な大混乱を呼び起こした時期がありました。

当時は、「ポピュリズムの限界だ」なんて、いって批判されてましたよ。

いまは、その時代とはまったく正反対ですね、感情をもたないAIが私たちのことをすべて決めてくれるんですから、

政治と感情は水と油みたいなもんです。

あの頃に比べたら世の中は随分よくなりました。

でも、僕みたいな昔の人間にとってみたら、自分たちで自分たちの幸福を決める権利を手放した感じがして、

ちょっと寂しくはあるのですけれど。。。。。

まあ、これも昔気質のオヤジの戯言ですかね。